コラム

2018.04.09from BNS, コラム

この4月から年度が替わって2018年度ですね。進級したり卒業したり就職したりと、何かと変化が多いのがこの時期です。もちろん自然にも変化が見られます。3月末に「マインドフルリトリート屋久島」で1週間ほど東京を離れていたのですが、戻ったら関東が完全に春になっていてびっくりしました。

サクラの開花時期は年によって随分替わるので、早かったり遅かったりしてもあまり驚かないのですが、4月に入って季節の巡りが例年より異常に早いな、すこし怖いぐらいだな、と感じています。それを思うのはケヤキの芽吹きです。

都心の街路樹にも多く見られるケヤキ。4月の中旬に気候がだいぶ春らしくなってきたなと思っても、ケヤキの木はまだ冬枯れ状態で、よく見ると緑の新芽がちょぼちょぼしている、ぐらいが例年だったと思います。
ですが、今年は早い。事務所近くの金王八幡宮・参道のケヤキは、もうすでに初夏の様相です。感覚で言えば2〜3週間ぐらい早い感じでしょうか。同じく街路樹に多いハナミズキもゴールデンウイークあたりが花のピークだったと思うのですが、近所のハナミズキはすでに満開でした。

これ、私の勘違いかなと思いフラワーランド(農業公園)で働いている仲間に聴いたら、やはり今年は特に早いとのこと。北国の自然が雪解けと同時に一斉に芽吹くような状態だそうです。

でも正直に言って去年どうだったか良く覚えていないですね。もしかしたら去年の私は、ケヤキに目が行かずに気づかなかっただけかもしれません。

以前、農家の方に「この木の○○が□□したら、△△の作付けタイミング」といった、季節の巡りを計る独自の基準樹木の話を聞いたことがあります。カレンダーの暦ではなく、その一本の木こそが、正しい作付けタイミングを教えてくれるわけです。

都心に住んでいても、自分独自の季節巡りの基準樹木を決めておくといいかもしれません。この木の○○が□□したから、もうそろそろ衣替え、とか。急に暑くなったけど、この木の△△が××だから、まだ季節の戻りがあるな、といった感じでしょうか。

すでにそんな基準樹木を持っている方がいたら、是非教えてください。私も自分独自の基準樹木を探してみます。

Be-Nature School代表・森雅浩

2017.06.14from BNS, コラム

 

第4回:森の中を駆ける

ドイツの高級車メーカーの宣伝に「駆け抜けるよろこび」というフレーズがありましたが「森の中を駆ける」はまさにそんな感じです。

別にそんなに速く走らなくてもいいんです。森の中でちょっと小走りに動き出すと、歩いている時とは全く違う世界を味わえます。
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2017.04.17from BNS, コラム


第3回:静寂に溶け込む

ある先住民が狩りをするために、森に入るときを想像してみたいと思います。手には弓矢か槍か、何かの武器を持っていることでしょう。物音を立てないよう、細心の注意をしながら、森に溶け込むように静かに歩きます。

目は一点を凝視するのではなく、視界に写る全てをぼ〜っと眺めるように見ています。そのほうが、あらゆる些細な動きを感知し、獲物を捕らえることができるからです。耳はわずかな物音も聞き逃しません。
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2017.03.22from BNS, コラム

第2回:野生を呼び覚ますいくつかのアプローチ

野生を呼び覚ます、つまり自分の生命エネルギーが発露するような状態には、どうしたらなれるのか。その方法について考えてみたいと思います。
Be-Nature School運営20年の経験、さらには子どもの頃からの様々な体験を通じて、「これは有効だ」と私が思うにいたったアプローチをいくつかに整理してみました。

それは
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2017.03.13from BNS, コラム


第1回:都市生活者にもっと野生を!

突然ではありますが、Be-Nature Schoolおとなの自然塾は2017年度のテーマを「野生」とすることに決定しました。

野生という言葉から、何を連想しますか?サバンナの動物、大海原を巡るイルカ、もしかしたら都会の路地裏でたくましく生きる雑草でしょうか。
それらはもちろん野生ですが、特にフォーカスしたいのは私たちひとり一人の中にある野生です。それを私は「根源的な生命エネルギーの発露」と定義したいと思います。
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