今年も、春のおいしい山菜の旅が終わりました。
5月16日、17日は、山菜には絶好のタイミングです。沢山の種類の山菜が一度に採れる時期でした。ひとことに山菜といえども、収穫時期は様々。まだ春早い時に採れるフキノトウやカタクリもあれば、初夏に近づく頃採れ始めるネマガリダケ(チシマザサ)やミズなどがあるのです。
集まった皆さんは想像通りの食いしん坊だらけ。おいしい物を食べたい!その一心で山菜採りにも熱が入ります。
あたり一面を覆うコゴミを嬉々として採り、行者ニンニク、うるい、モミジガサ、ウド、フクノトウ、セリ、ワサビなど、数多くの山菜を採取しました。採れたての山菜は早速料理し、夕暮れどきから山菜ディナーをしました。
天ぷら、行者ニンニクとトマトのパスタ、モミジガサの香りリゾットなど、山のご馳走がクロスをかけたアウトドアダイニングに並びました。
今回もうひとつのご馳走は、地元の人のお話です。山菜講師の方忠信さん、栄村振興公社の洋一さん、村のおかあさんのとき子さんが来てくださり、震災、雪国の暮らしなど色々な話をしてくださいました。村に住む方の暮らしに触れることで、旅はよりいっそう深みを増してくれました。
2日目は、前日採った花ワサビを加工しました。実は採りたての花ワサビは辛くないのです。むしろ甘い。でもちゃんと加工することで、あのツンとしたワサビの香りと風味がでるのです。まずはこれを加工します。持ち帰ってすぐにたべられるようにした後は、村一番の料理上手な勝美さんのごちそうです。
勝美さんのごはんは、ほとんどが自家製の野菜、豆などを使ったもの。素材の持ち味がいいから調味料も少なめで、とにかく“いくらでも食べられる”ごはんです。十分すぎるごはんのデザートはよもぎ餅。もちろんあんこもお手製です。
あんなにおいしい物を作ってくださるのに、ご本人はいたって謙虚!見習うところが沢山でした。
その他、ディナーでも食べた、えのきを作っている“えのき名人“方のおいしいえのきの秘密をきかせていただいたりと、盛り沢山の旅でした。
そもそも長野県栄村に行くようになったのは、今回栄村をご案内してくれたNPO法人SOUPの鑓水愛さんが移り住んだことがきっかけです。
そのたぐいまれなムラビトからの愛され力があってこそ、食べ旅が成り立ちました。
秋もまた栄村でキノコ狩りを検討中です。今回、逃した方はぜひ秋キノコ狩りで会いましょう。
ハスイケは、もっともっとおいしい物がつくれるよう、腕を磨きます。
[蓮池]