2017年6月10日Be-Nature Schoolにて、ネイチャーエデュケーション体験講座が行われました。講師は、著者でもある長谷部雅一(ハセ)、ファシリテーターは浦山絵里(うらりん)、ファシリテーター&シェフは森雅浩(まーろん)です。
会場集合後、オリエンテーションと簡単な自己紹介を終えると早速近くの金王神社に向かいます。途中街路樹の木肌にさわったり、剪定された植え込みから飛び出る芽を観察したり、ドクダミの葉の香りをかいでみたり、200m弱の道すがら、すでにいつもとはちがう街に笑顔や歓声が上がります。
金王神社では樹や苔を見、小さな生物との出会いもありました。この時期まで残っていたセミの抜け殻を見つけたので肩車でそれを取り、みんなで観察もしました。途中やってきた子どもたちが、「ここにイモリがいますよ〜」と自然観察に合流してくる様子に、場づくりが生み出す風景だな〜と思えました。
今回の目的の一つが、五感を使うこと。というわけで、お昼ご飯もおにぎりを握るところから始まりました。自分が食べたい量を食べたいように握るのですが、握り慣れていない人も多いので、それだけで盛り上がります。各自が講師手づくりの杉の木皿に乗せた個性あるランチプレート・・ メニューや食べるまでのプロセス、そしてみんなで食卓を囲むまでの場づくりを味わう時間となりました。
午後は近所の氷川神社に向かいます。ここでは虫眼鏡を使って見る体験や、木肌を触ったり、とんとんと叩いてみたり、これまでやってみたことを自由に体験してみます。都会の都市公園ですが、時折ごーごーと音を立てて吹き流れる風を感じ、花や葉から色を見つけ、こうぞの実を味わいます。大人の集団が真剣に自然を観察する様子に、周辺の家族が一緒に地面を観察しだしたり、カップルがそっと紫陽花を覗き込んで写真に撮っていったり、ここでも場づくりは周辺に影響していきます。
ひとしきり公園を味わった後、範囲と時間を決めて自分だけの面白いものをじっくり3つだけ探す時間です。
最後は会場に戻り、持ち帰ったものをカットしたり、顕微鏡で覗き込んだりして、お気に入りの部分を細密画に仕上げます。
そんな観察の時間には、昆虫の足が動くのを発見して気持ち悪い!!という声があがったり、切り刻んだ植物から立ち上る甘い香りにどっぷりと浸る人が現れたりしました。
最後に社長シェフが用意したのは、焼きたてパンケーキ。何かを食べながら観察だなんて!?と言っていた皆さんが、ワイワイ顕微鏡をみながら、お茶をしている・・・。
自己紹介でネイチャーではない!と言っていた皆さんが、すっかり子どもの顔で楽しむお茶会となりました。
最後は「つなぐ」時間。一人で今の身体やきもちを感じる時間をとり、ご縁つながりのおとなりさんと2人で共有します。その中から今日の体験をこれからにつなげる言葉が生まれていきました。
・これからはちょっと見る。いやググッと近づき、よく見る時間を作りたい。
・素直に感じることの大切さを感じた。
・ドクダミの匂い、アップデートしないと思い込んでいることがたくさんあることに気づいた。
・本当に細かいところをよく見た感じ、なんだろう〜 よく見るとなぜか変化して見える
・日常の中にこそ、たくさんの気づきがあった!
・子どもの頃に好きだったことを思い出しました。
・ごちそうさまでした!
・同じ公園でも、こんなに集めることが違うなんて!
・日常の延長でいられる時間、良かったです。
・楽しかった!
[浦山絵里]